KORAN VOICE
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人とのご縁に導かれ、建築士の道へ
専門学校に通いながらアルバイトしていた喫茶店の常連さんから、設計事務所の支社長を紹介していただき、自分が作った作品集を持って会いに行きました。今思えば「なんだ、これは!?」と思うような作品集だったと思いますが、熱意だけは伝わったようで、喫茶店を辞めてその事務所で昼間アルバイトをすることになりました。専門学校を卒業した後もアルバイトを2年くらい続けていましたが、そこは大きい建物しかやらない事務所だったので、働いているうちにだんだん小さい住宅や店舗とかをやりたいなと思うようになって…。専門学校時代の先生の紹介で、設計やデザインに力を入れていて福岡ではけっこう大きな工務店の面接を受けることができ、転職しました。
私の人生は、本当にいろんな人たちに恵まれていて、そのすべてが今につながっているなと感じています。
住む人の夢をかなえ命を守る住宅を作る!やりがいあふれる仕事です
今は建築士として働いています。家を建てたい人の要望を聞いて形にしていく仕事です。私が手掛けるのは基本的には住宅ですが、オファーがあれば美容室や飲食店などの店舗などもやります。
家ってほとんどの人が、一生に1回しか建てないじゃないですか。すごく真剣な思いで依頼してくださっているし、人が一生かけて生活する住み家を設計するので、ものすごく責任が大きな仕事です。だからお客様の熱意をなんとか形にして、その人の家でしかできないようなプランを作ろうといつも心がけています。
今の職場では尊敬できる先輩たちがいて、そういう人たちから「いいね」という言葉をもらうのが一番大変です。その分、ほめられたときはすごくうれしいですね。
それに、デザインやプランを考えるのって終わりがないので、家庭と仕事を両立するためには寝る間を惜しむような生活になります。体力的にも精神的にもきついけれど、お客様に喜んでもらえることが私自身のモチベーションにもなり、励みとなっています。
それから、近々自邸を建てるんです。夫も設計をやっているので、夜な夜な夫婦2人で設計して図面を書いて…ということをしています。きちんと現場にも行って、そうやって建てた家に家族で住むという夢が近くかないそうです。
お客様の家ではなかなかできないような思い切ったことを自邸でやってみて、その良さを今後仕事で活かしていけるかなということも期待しています。
学生時代は社会で羽ばたくためのインプットの時間にしよう
私のようにインテリアに興味がある高校生や学生の皆さんにお勧めしたいのは、専門的な仕事に就きたいと思ったら、今のうちにたくさんインプットすることです。興味があること、好きなことに関してはいろいろな雑誌を見たり、積極的に調べて、気になるものは実際に足を運んで見に行くといいと思います。
仕事に就いたらなかなか自分の時間は確保できないので、自由に時間を使える学生のうちに自分の中にたくさんストックしておくと、のちのち役に立つと思いますよ。
ライフプランニング総合学科卒
山口 真美(やまぐち まみ)
1986年生まれ。大分県出身。3歳からピアノを習い始め、県のコンクールで受賞した経験もある。小中学校はバスケットボール部で活動し、高校時代はバスケットボール部のマネージャーを務めた。香蘭卒業後に建築の専門学校で学び、現在は建築士として主に住宅を手掛けている。