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香蘭女子短期大学の食物栄養学科では、調理学実習の生ゴミを利用して土作りを行ない、農薬、化学肥料を使用しない野菜作りを行なっています。
ごみの排出量を減らし、ごみ焼却時の二酸化炭素を削減すること、また、土壌微生物によって生ごみが分解され、栄養たっぷりの土になり元気な野菜が育つことから、生物多様性の重要性を実感し、学生の環境問題への意識が高まることを目的としています。
生ごみを使った土作りの方法は、実習で出た、野菜くずを細かく刻み、そこに、EMぼかし※をまぶしてよく混ぜ、畑の土に加え、均一になるよう混ぜます。1ヶ月たつと生ごみは、土壌微生物により目に見えないほど細かく分解され、土作り完成です。
※EMぼかしには、生ごみを分解してくれる有用微生物がたくさん含まれています。
今年の夏は、トマト、ナス、ピーマン、きゅうりを栽培しました。
なす
ミニトマト
きゅうり
2ヵ月後には、収穫した野菜で料理を作っていただきました。
実習の生ごみで土作りを行い、その土で育てた野菜を調理していただくことで、学生たちは、農薬や化学肥料を使わなくても元気で立派な野菜が育つことに驚きと、食への感謝の気持ちを強く感じていました。また、環境問題について考える良い機会になったようです。