KORAN VOICE
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本学のライフプランニング総合学科は、以下の7つのメジャー(専攻)があります
①一般事務(金融・会計)
②医療事務
③観光
④ブライダル
⑤ファッション・ビューティー
⑥インテリア
⑦CG・WEBデザイン
上記より、自分の好きな専攻を2年間かけて学んでいくことができる学科構成になっています。
ライフプランニング総合学科のメジャー(専攻)の学べる分野など詳しくはこちら
『①一般事務(金融・会計)メジャー』の中には、経営、簿記、ビジネス実務の科目など、専門科目が8科目、関連科目は11科目が用意されています。
そして今回は、専門科目の中の『パーソナルファイナンス』に焦点をあてて、紹介をしていきます。
今回お邪魔したのは、「パーソナルファイナンス」の授業の一コマで、学生さん達はPCで「キャッシュフロー表」を作成していました。
高校生のみなさん、「キャッシュフロー表」ってご存知ですか?実はこの「キャッシュフロー表」は、金融のプロのファイナンシャル・プランナーに家計のやりくりを相談した際、最初に作るものです。作るだけで5,000円ほど料金が取られるそうですが、自分で作成できれば、相談手数料が少なくて済みますよね。この「キャッシュフロー表」は、別名「未来家計簿」とも呼ばれる表なんですが、まずここから説明しましょう。
ところで、高校生の皆さんは、「家計簿」は見たことがありますか?
「家計簿」は、自分が買った商品やサービスがいくらしたかを記録したものです。もう少し言えば、家の中でお金がどれだけ出入りしたかを記録したものです。この家計簿は使い方を間違わなければ、とても有効な使い方(例えば、毎月どのぐらい無駄なものを買っているかを把握すること)ができますが、高校生のみなさんが、これから自動車を買いたい、結婚式をしたいけど、どれぐらい貯めればよいのかわからない、といった疑問にはすぐには答えてくれません。
そこで、登場するのが、「未来家計簿」と呼ばれる、「キャッシュフロー表」です。
今回はExcelで作成したマクロ機能を使って入力をするのですが、自分の生まれた日、最初にあるお金の金額、対象とした年月を指定すれば、自動的にいろいろなことを計算してくれます。また、将来の配偶者の給料を「年収ラボ」で調べたり、一人暮らしと二人以上で暮らす場合の生活費の違いなどをこの授業では学びます。
同じ授業の中で、よく使われる資料に、「黒字人生・赤字人生」の表がありますが、2006年の段階で、もし日本人が平均的給料を受取り、平均的な支出を行った場合、「283万円」の赤字が見込まれることが報告されています。この後日本人の平均給料は下がっているので、この赤字幅はもっと広がっていると思われますが、私達は何か手を打たないと老後にお金が不足することがわかっています。
日本人の多くがお金に対し嫌悪感を抱いているそうですが、そのことが日本人のお金の教育感を歪ませてきました。ところが、2022年度から高校の現場では金融教育が必修化されるそうです。
しかし、金融業界の動きは激しく、フィンテック、AI、暗号資産(以前は仮想通貨と呼ばれていたもの)、ブロックチェーンといった言葉が新聞の紙面を賑わせている時代に入っています。単にお金の使い方を学ぶだけではなく、「お金」そのものが大きく変わっていくこの21世紀において、金融の知識は必須であり、欠かすことのできない常識となってきています。
香蘭女子短期大学のライフプランニング総合学科では、このパーソナルファイナンスの他にも数多く金融関連の講義があり、入学された全ての学生が受講できますので、ぜひ社会に出る前に学んでみてはいかがでしょうか。