香蘭女子短期大学

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保育学科

保育士志望から児童福祉司に。香蘭の出会いがあって今の自分がある【Vol.1】

きれいな虹、母の夢。運命を感じて香蘭へ。

小学生の頃から自分よりも小さい子どものお世話が好きで、小学校高学年のときに甥っ子が生まれたときも、よく面倒を見たりしていました。その頃から、将来は子どもと関わる仕事をしているんだろうなと思っていて、高校のときはもう迷わず、卒業後は保育園や幼稚園の先生を目指せる学校に行こうと考えていました。

香蘭には最初、友だちの学校見学の付き添いで行きました。帰りがけ、駐車場からすごくきれいな虹が見えたのが印象に残って、母に「とても良い大学だったよ」と伝えたんです。そしたら「実はお母さんも香蘭に行きたかった」って。香蘭でファッションを学びたかったけど、家の事情で行けなくなり、夢をあきらめて看護師になったと、そのとき初めて聞かされました。母が行きたかったところへ自分がたまたま行き、直感でいいなと思った。これは運命だなと。それでもう、香蘭に行こうと決めました。

勉強もオシャレも沢山楽しんだ香蘭時代。

香蘭時代は、友だちと天神で遊んだりして楽しい時間を過ごしました。香蘭ではおしゃれを思いきり楽しめたのも良かったですね。高校時代は陸上部で、それこそ男の子みたいだったけど、香蘭はきれいな子がたくさんいて、天神もおしゃれな人ばかり。自然と、メイクも服装もちゃんとしよう、きれいにしようと意識が高まりました。

ただ、基本的には、よく勉強する真面目な学生だったと思います。というのも寮に入っていたので、遊んでいても門限までには帰らないといけないし、寮に帰るとやることがなくて、勉強をするしかなかったから。おかげで、2年間しっかりと勉強できたのは良かったと思います。

授業がきっかけで児童福祉の道を目指す。

香蘭では、人生を変える大きな出会いがありました。1年の時に受講した、児童養護の授業です。授業では児童虐待などの事例を通して、実の親に必ず望まれて生まれてくる子どもばかりではないという現実、でもその子たちは、里親や特別養子縁組の親、成長してから出会うパートナーなど、必ず、誰か大切な人と出逢うために生まれてくると学びました。そのとき思ったんです。この子たちの命と笑顔を、絶対に守ってあげたいって。将来は児童福祉司として、児童相談所で働きたい。そのための勉強をしようと、授業を受けてすぐ、4年制大学への編入を目指して準備を始めました。

寺井先生に背中を押され、4年制大学編入を決意。

1年の夏から編入に向けて勉強してきましたが、2年になると迷いが出てきました。保育園に実習に行くと、子どもたちはみんな笑顔で元気で、自分も癒されます。でも私が働きたいと思っている児童相談所では、子どもの泣いている顔や無表情な顔、悲しそうな顔と向き合うことになる。親も、私たちに心を開いてくれるとは限りません。いわば、保育園が「陽」なら、児童福祉は「陰」の仕事。そこにやりがいを感じながらも、果たして自分のメンタルが耐えられるか、不安になったのです。

そんなとき、香蘭の寺井先生に「自分は保育園のほうが合っているかもしれない。でも、まだ迷っている」と話してみたんです。すると先生は「その言葉が出てくるのは、児童福祉をやってみたい気持ちがあるから。やってみたいと思って今やるのと、10年後に、やっぱりやっておけば良かったと思ってやるのは同じことよ」と仰ってくださいました。先生の言葉で、編入を決意。自分がほんとうにやりたい、児童福祉の道に進もうと決めたのです。

保育学科 卒業生 田場さん

長崎県出身。高校時代は陸上部に所属。香蘭卒業後、西九州大学社会福祉学科に編入学。卒業後は結婚を機に夫の地元の沖縄県へ移住する。2022年3月に社会福祉士の資格を取得し、2023年春から沖縄県職員として県内で児童福祉に携わる予定。最近の楽しみは、沖縄のおしゃれカフェを探すこと。

保育士志望から児童福祉司に。香蘭の出会いがあって今の自分がある【Vol.1】