KORAN VOICE
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2023年3月末、西鉄バスのI様から一通のメールが届きました。内容は、3年前と同様に、今回もエコルカードに関する依頼ではありましたが、3年前に制作したエコルカードのパンフレットのようなものではなく、エコルカードをPRするためのチラシ(1枚物)の制作を、再度本学のKoran Girlsの学生に依頼できないかというものでした。
2020年当時の学生たちも出来栄えを含め、西鉄バス様と一緒に仕事ができたことを大変喜んでいて、当時同時進行で行っていたGENICのミュージックビデオ制作と合わせて思い出に残るイベントとなりました。しかしながら、当時半年以上時間を掛けて作ったエコルカードのパンフレットと比べて、2023年は、環境省からの委託事業や、地元企業のS社とのコラボも決まっていて、人を割ける状況ではないことはわかっていました。結果、一部の学生だけで制作することになりますが、このメールを頂いた段階ではまだ良くわかっていませんでした。
その後、西鉄バス様からは、本学の学生へのアンケート調査とエコルカードチラシ作りの企画が提案され、どちらも実施しました。上記のメールが来てから、6月と8月に西鉄バス様の担当者の方とZoomで会議を行い、いよいよ9月からエコルカードチラシ作りを始めることが決まりました。
既にほかの企画(環境省委託事業やS社とのコラボ企画)は走り始めており、Koran Girlsの学生たちから参加したいという学生がでてくるのかどうか不安でしたが、5名の学生が手を挙げてくれて、ようやくスタートを切ることができました。
2023年度後期の地域創生演習(Koran Girlsの学生たちは全員受講する)という授業では、授業の前半部分では、学生全体を環境省の委託事業の中で役割分担別にグループを作り、最初の会議を行いました。次に、授業の後半部分では、別企画に参加する学生だけを集めてグループワークを実施し、同時並行で作業を毎週続けました。
上記のような時間的制約の中、エコルカードのチラシづくり班は、先方からの要望である、①窓口や学校でひと目でエコルカードの魅力が伝わるようなチラシ作り、②アンケート調査の結果を踏まえた学生に刺さるデザイン、を念頭に、A4サイズ裏表で表現する必要があり、どこから取り組めばよいのかわからないという状態がしばらく続きました。
10/7(土)に天神パルコでの環境省委託事業のイベントが終了し、この辺りから少しずつ精度を上げていく話し合いを毎週続けていきました。通常の授業であれば、学生らしい作品ができればそれでよいのですが、今回は西鉄バス様の名前で出る製品なので、より一層力を入れて、色んな角度から意見を出し合い、それを私の方でまとめ、再度細かな質問を行い、徐々に形にしていきました。詳細は、この後に出てきます、学生のインタビュー記事をご覧ください。
最終的には、年内に学生たちに一人1案ずつ提示してもらうことにし、12/20にこのデザイン案を先方へ送付し、どのデザイン案が良いかを西鉄バス様の方で決めていただくようにしました。最終的に、1/12に現在の案が良いことをお伝えいただき、その案を提示した学生に細かな指示を行いました。間もなく授業が終わるというタイミングでしたし、就職活動も始まる時期でしたので、かなり厳しいスケジュールとなることが予想されました。その中でも最後まで諦めず、Line上で他の学生たちの意見も合わせて、徐々に表面と裏面のデザインを固めていきました。その後PDF化し、納品という形になりました。
その後2024年4月に1,2年生が集まった場所で私の方からエコルカードのチラシの紹介と簡単な説明を行いました。同じ香蘭生の中に、こんな活躍をした学生がいることを伝えられたことは、その後の学生たちの積極的な動きにも影響を与えたことだと思います。「やってみらん 香蘭」というタグラインを昨年度決めましたが、まさに香蘭生として実際に取り組み、製品にまでたどり着けたことは大変素晴らしいことではなかったかと感じております。このような機会を与えてくださった西鉄バス様に感謝しております。
香蘭女子短期大学の中には、こうした事例が色々とあります。ぜひ高校生の皆様、一度香蘭女子短期大学のHPや動画、公式インスタアカウントを覗いてみてください。オープンキャンパス等で皆様方を在校生とともにお待ちしております。
ライフプランニング総合学科
Koran Girls顧問
中濵 雄一郎